ことわざの語源(1)

「早起きは三文の徳」ということわざをご存じでしょうか?
・・・もちろん!「早起きは体にもよく、仕事も学問もはかどり、なにかと得をするというもの」ですね。

しかし、このことわざの語源、「三文」について、説明できる方は少ないのではないでしょうか?
諸説あるのですが、、、関西の知人の話によると
奈良では、鹿を神様の使い「神鹿」と崇め、天然記念物である奈良公園の鹿を殺傷すると神罰が下ると信じられています。

江戸時代 鹿が自宅前で亡くなっているとその家の持ち主が埋葬料(罰金)として「三文」納めなくてはならない規則がありました。
そのため奈良に住んでいた人たちは、近所よりいち早く起きだして自宅前を確認したそうです。
そして、もし自宅前で鹿の遺体を見つけたら、直ちにほかの場所に移動していたそうです。
そうすることで自身が「三文」の罰金を支払わなくてよい、「三文」得した、ということです。
その言い伝えから「三文の得」という言葉になったという話があります。
また、時代が進み、意味合いを重視したため「得」から「徳」に変化していった、とのことです。
そんな理由から、「奈良の朝は早い」という都市伝説(?)も生まれました。
中国故事説など諸説ありますが、雑談でのウンチク程度としては面白いでしょう。

ちなみに、余談ですが
漫才グランプリ「M-1」に続き、2002年より「R-1」グランプリという大会が開催されていますが、あのRは「落語家」の頭文字Rが由来です。
漫才コンビではない、一人ネタの代表格として(落語家さんの)Rとしたそうです。
・・・残念ながら落語家さんの出場は少ないようですが。

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